先日「重粒子線治療はやっていますか?」と問い合わせがありました。

2019年に日本外科学会に参加した際に重粒子線治療についてのセミナーを聞いてきて、そのことをブログ記事に書いていたので

「重粒子線」「沖縄」で検索され、当クリニックのブログ記事がヒットしたので問い合わせてくれたのかと思います。

当院では重粒子線治療は行なっていません。

現時点では沖縄県には重粒子線治療設備はなく、宜野湾市西普天間の米軍住宅返還跡地跡地に琉大病院移転と共に重粒子線治療施設が計画されています。
日本の粒子線治療施設はhttps://www.antm.or.jp/05_treatment/04.html

粒子線がん治療施設が25ヵ所(重粒子線:6ヵ所、陽子線:18ヵ所、重粒子と陽子線の両方:1ヵ所)あります。

気になる費用ですが

量子科学技術研究開発機構QST病院(旧放医研病院)https://www.nirs.qst.go.jp/hospital/patients/cost.php

によれば

保険診療における費用

2022年4月現在、前立腺・頭頸部・骨軟部・肝臓の一部・膵臓・大腸癌再発・子宮の一部に対する重粒子線治療については保険適用が認められています。前立腺の場合160万円、頭頸部、骨軟部等については237.5万円となっており、これに入院費などを含めた金額からお持ちの保険証によって1割~3割の負担額となります。また、高額療養費の制度もご利用いただけます。

先進医療における費用

先進医療の場合、一般保険診療と共通する部分(診察・検査・入院等)の費用は、お持ちの保険証がご利用いただけます。重粒子線治療の技術料314万円については全額自己負担となります。

民間の生命保険会社などでは高額な費用負担に備えるために先進医療特約や一時給付金等のプランを用意している場合があります。詳しくは各保険会社へお問合せください。

自由診療における費用

保険診療、先進医療、臨床試験の適応とならない場合でも、自由診療として重粒子線治療が行える場合があります。

自由診療の場合、公的医療保険は利用できず、診察・検査・入院等の費用を含め、全額自己負担となります。
当院では、自由診療の価格を以下のとおり定めています。

重粒子線治療の技術料 352万円(税込)
その他診察・検査・入院費など 保険点数×11円(税込)

と書かれています。

私も詳しくはないので、ぜひ主治医の先生にご相談していただければと思います。

重粒子線治療についての実体験レポートまんががあります。

「重粒子の旅 鼻にガンができた!」中川いさみ

重粒子線の簡単な説明から実際に治療を受けた感想など、参考になるとおもいます。

ご興味のある方は是非どうぞ。

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お盆休みのお知らせ

8月12日(金)は旧盆のため休診とさせていただきます。

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現在の検査待ち日数は胃カメラが1週間程度、大腸カメラが3~4週となっています。
土曜日の胃カメラ検査はご希望される方が多く、1ヶ月ほどお待ちいただいています。

せっかくお待ちいただいても当日ご来院されないことが度々あります。

来院できないことが分かりましたらできるだけ早くご連絡をおねがいします。

まちだクリニック