魚を食べる時には注意しましょう
本日は水曜日なのでクリニックの診療は午前中のみで、午後からは中学校の学校検診に行ってきました。
夕方、「魚の骨が刺さったかもしれない」というご相談がありました。
他の診療所も診療時間過ぎている時間帯で、総合病院の救急を受診していただいても良かったのですが
とりあえず見させていただくことにしました。
左扁桃腺の裏側に刺さっている骨を発見、無事摘出できました。
摘出してわかったのですが、見えていたのは約半分ほどの長さでした。
口を開けてすぐ見えればいいのですが、のどは複雑な構造をしていて曲がってもいるのでなかなか見えないこともあります。
舌の動きで見えなかったり、唾液の粘性で糸を引いていると骨なのかなんなのかわかりづらいです。
また、一瞬刺さって傷がついてそれによって違和感や痛みが残っているだけで、骨そのものは刺さっていないということもあります。
「悪魔の証明」というもので確認できないから無いとは言えないところがむづかしいです。
専門は耳鼻科になるので、見えない場合や見えても取れない場合は耳鼻科を受診してもらうことになります。
舌を触るとオエッとなりやすい方や、子供だとさらに難易度が上がります。
無事に取れたとしても異物除去は手術に相当するのでそれなりに費用がかかります。
中には費用が高すぎると感じられる方もいらっしゃるようですが、保険診療では咽頭異物摘出術(簡単なもの500点、複雑なもの2100点)と規定されています。(1点=10円)
さらに奥に骨が刺さった場合は喉頭異物摘出術となりさらに費用は高額になります。
またこの他に初診料がかかりますし、大体が時間外診療、夜間・休日診療となるので結構な額になります。
簡単にとっているように見えるかもしれませんが、決して簡単では無いことも多いのでご理解いただければ幸いです。
今回は無事に取れましたが、耳鼻科診療時間帯であれば、迷わず耳鼻科にご相談された方がいいと思います。
餅は餅屋と言いますから。
刺さらないことが一番です。魚を食べる際には注意して、できるだけ一口を少量にして、よく噛んで食べるようにしてください。
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まちだクリニックは胃カメラ、大腸カメラ検査専門で行っています。
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