まちだクリニックの町田宏です。

湿潤療法を行っていると時々「アトピー性皮膚炎」もみてもらえませんか?と相談されることがあります。

アトピー性皮膚炎に対する脱ステロイド治療を行っている藤澤 重樹先生が昨日(7月27日)Facebookでこのようなことを書かれていました。
(藤澤先生に転載の許可をいただきました。藤澤先生、ありがとうございます)

皮膚をよく乾燥させた環境におくことにより、個々の表皮細胞は湿潤環境に比して有意にコルチゾール産生が増加することが認められています。
Low environmental humidity induces synthesis and release of cortisol in an epidermal organotypic culture system. Takei K1, Denda S, Kumamoto J, Denda M. Exp Dermatol. 2013 Oct;22(10):662-4.
1994年に初めて佐藤健二医師が「アトピー皮膚炎とステロイド依存性皮膚症」「正しい治療と薬の情報」(1994 Vol.9 No.4)でアトピー性皮膚炎患者の治療において保湿を止めることを提唱しました。1996年の皮膚(38巻4号:440-447, 1996)にもその詳細が記載されています。
保湿しないで乾燥肌にすると直ちにflake(フレーク、乾燥ガビガビ)になるので、皆さん驚かれますが、このflakeこそが治癒への一里塚と説明しています。
 

脱保湿とお得意の快適な1日糖質摂取量40グラム以下のsuper糖質制限をされればアトピーなんて雲散霧消‼︎
\(^o^)/

副腎だけではなく表皮細胞自身そのものがステロイドを産生していることを理解するとアトピーの治し方がよくわかります。
ステロイドを長く使うと、表皮細胞の健康を維持するためのステロイドを作れなくなります。
ステロイド産生能をあげるには、
⓵脱ステ
⓶脱保湿
⓷紫外線
⓸タール剤外用 グリテール、モクタール、豊富温泉
⓹湿疹などの皮膚のストレス
⓺ステロイド産生の助けになるコレステロール、ビタミンD、タンパク質などを多めに摂取

湿疹があると表皮細胞がステロイド産生を増すってことですから、アトピーの悪化はいい方によってはよくいう好転反応かも。(汗)
\(^o^)/
 

糖質制限+脱保湿がアトピー性皮膚炎治療への道です。
私もアトピー性皮膚炎の治療を勉強していきたいと思います。

*プラスチック膜とはサランラップやキズパワーパッドのことです。
藤澤先生のクリニックのHPはこちらです。http://fujisawahifuka.com
また、藤澤先生の著書
9割の医者が知らない 正しいアトピーの治し方

こちらもおすすめです。

やはり現代の食生活は糖質過剰で、健康への第一歩は糖質制限から始めなければいけないのでしょう。

糖質制限がどのようにいいのかを3人の先生方がお話ししていただける講演会が7月30日にあります。
沖縄でこのようなお話を聞くことができるのはなかなかないと思います。
企画・実行していただいているぬちぐすい医療講演実行委員会の方々は皆ボランティアで行っています。
実行委員の皆さんに感謝です。

チケットは当院でも販売していますので是非講演会に参加していただき
新しい知識を入れて健康になりましょう。

まちだクリニックでは消化器専門医の立場から糖質制限食(MEC食)を推奨しています。
当クリニックは胃カメラ、大腸カメラ検査を行っています。
胃カメラ検査は鼻からの検査も可能です。ピロリ菌の検査や除菌治療も行っています。
検査をご希望の方はお気軽にご相談ください。
火傷やケガに対する湿潤療法、がんなどに対するビタミン点滴療法をご希望の方もご相談ください。

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