キリヤマ隊長に学ぶリーダーシップ
まちだクリニックの町田です。
本の紹介です。
ウルトラ警備隊キリヤマ隊長に学ぶリーダーシップ 大崎梯造著
根強いファンを持つウルトラセブン
その物語の中心となるウルトラ警備隊を現場で統率するキリヤマ隊長にスポットを当てたものです。
私もウルトラセブンがとても好きなので、書店で見かけたときに思わず手に取りました。
冒頭にこう書かれています。
はじめに
『ウルトラセブン』におけるキリヤマ隊長の年齢設定は三十八歳だったーーーと聞いて一番驚くのは、おそらく、『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』をリアルタイムで見た、いわゆる第一次ウルトラ世代と呼ばれる人たちでしょう。
この本を買ったのは1997年だったので私はまだ31歳で、外科医としてもまだまだヒヨッコみたいなものです。
実際に第1話「姿なき挑戦者」でこのように紹介されます。
『キリヤマ隊長、年齢三十八歳、隊歴十六年、東京都出身』
テレビでは地球防衛軍の本部はパリにあり、極東支部の責任者はヤマオカ長官。
その下に参謀(タケナカ参謀、マナベ参謀等)がいてその下位組織の一つがウルトラ警備隊でした。
(本の中には組織図も載っています)
番組中にも長官や参謀たちに指令を受ける場面がありますが
選りすぐりの隊員を擁するウルトラ警備隊の隊長は中間管理職だったのです。
何気なくウルトラセブンを見ていただけの時は深く考えませんでしたが
キリヤマ隊長は中間管理職で上司からも部下からも挟まれ悩みながら事件を解決して行ったのです。
(ウルトラセブンの力によるものが大きいですが)
キリヤマ隊長は「なに!?」と「待て!」という発言が多かったですが
そんなキリヤマ隊長と部下、上司との関係を事例を挙げて解説していきます。
この本を読みながら中間管理職とはどんなものかを考え、「課長・島耕作」の原点はキリヤマ隊長なのかもしれないなどと思いました。
物語としても評価の高いウルトラセブンですが、キリヤマ隊長を中心とした見方で見直してみると新しい発見があるかもしれません。
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