やってみもせんで、何がわかる 本田宗一郎
まちだクリニックの町田です。
本の紹介です。
やってみもせんで、何がわかる 本田宗一郎 伊丹敬之著(ミネルヴァ書房)
本田技研工業の創立者である本田宗一郎氏を紹介した本です。
タイトルとなった「やってみもせんで、何がわかる」は本田宗一郎らしい言葉ですが
「二階に上げ、はしごを外して、下から火をつける」と称されるような厳しい方でもあったようです。
その反面、創立25周年に66歳で退陣しそれから全国のホンダの営業所、事務所を回り現場で働く人たちと握手をして25年のお礼を直接伝える旅に出たそうです。
実際に700箇所ほどを回り、現場の従業員達と握手を交わしたそうです。
すごい方ですよね。
そんな方だからこそアイルトン・セナも本田宗一郎の事を信頼し彼の会社であるホンダを愛してくれていたのではないでしょうか。
私も大学病院時代にかなり厳しい先生の元で働かせていただきましたが、その先生にも時折見せる暖かさが患者さんの事に一所懸命なんだなと勉強になりました。
もう一つ感心したことがあります。
1954年に欧州とマン島レースを見学に行った際に
欧州の工場の床で拾ってきたクロス・ネジ(プラスのネジ)を、「おれ、こんなものを拾ってきたよ」、と見せた。このネジなら、自動的に圧搾空気を使って締め付けられる。ふつうのマイナスネジより、工場の生産性の向上にははるかに便利なのである。このネジについて藤沢武夫自身がこう語っている。
「このクロス・ネジの採用が日本の工業全般の発展にどれだけ貢献したかは、はかりしれません。…工場の床に落ちていた一本のネジに目をとめた本田の炯眼は、まさに神業といっていいと思います」
(藤沢武夫『経営に終わりはない』文春文庫 1998年)
普段何気なく使っているプラスネジを日本に導入してきたのは本田宗一郎さんだったんですね。
目の付け所がすごいです。
私も当院で検査を受けてよかったと思っていただけるように頑張りたいと思います。
まちだクリニックは胃カメラ、大腸カメラ検査専門で行っています。
胃カメラは鼻から行うこともできます。
胃カメラ大腸カメラともに鎮静剤を使用することもできます。
(鎮静剤をご希望される方は当日車の運転を行わないようにしてください)
検査をご希望の方はお気軽にご相談ください。