胃がん、大腸がんと診断され抗がん剤や手術などの治療を受けられたあとは再発や転移などがないかどうか、主治医(担当医)の外来を定期的に受診されている方が多いと思われます。

採血、エコー、CTやMRI、内視鏡検査などの検査をするのが一般的で、最低5年は定期的な検査をお勧めしたいところです。
しかし多忙等の理由で通院を中断してしまうケースもあります。

外来ではなく、ドックなどで検査を受ければいいのでは?と考える方もいらっしゃいますが、ドックはあくまでもスクリーニング(ふるいわけ)なので、ドックでの検査よりも主治医のもとでの検査の方が、より注意して詳しく検査をしていると思います。

以前、健診センターに勤務していた時に胃がん術後の胃カメラ検査を行ったことがありました。

手術してまだ一年足らずで、手術後初めての胃カメラ検査ということでした。

私も外科医として胃がんの手術をしていましたので、どのような手術をしたのかよくみてみようと思い検査をしたところ手術したであろう部位に癌がありました。胃を残そうと思い、ぎりぎりのところで切ったのかと思いますが、ぎりぎりで手術したのであれば、もう少し早めに主治医のもとで検査をしてくれればよかったのではないかと思いました。

大学病院勤務時代には術後の方の検査は外科医自ら検査するか、内科医に依頼するにしても内科の先生から「これから検査しますよ」と声をかけてもらい、実際の検査に立会いをさせていただきました。

近年は内視鏡による手術(EMR、ESD)も多く行われるようになってきたので主治医として「ここを特に注意して検査したい」という思いはみなさんあると思います。

転居等でやむを得ず主治医の元へ通院が困難な場合があると思いますが、そのような時にも主治医へ相談し、紹介状を書いてもらうと治療経過や注意してほしい項目などが伝わり、結果的に患者さんご本人のメリットになると思います。

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現在の検査待ち日数は胃カメラが1週間程度、大腸カメラが2~3週となっています。
土曜日の胃カメラ検査はご希望される方が多く、2~3週ほどお待ちいただいています。

せっかくお待ちいただいても当日ご来院されないことが度々あります。

来院できないことが分かりましたらできるだけ早くご連絡をおねがいします。

まちだクリニック