迅速ウレアーゼ法
胃に関しての相談で多いのは「ヘリコバクター・ピロリ」についてです。
具体的には
検診などでピロリ菌抗体陽性と言われた。
ピロリ菌に除菌治療を受けたが、除菌できたかどうかの検査を受けていない。
バリウム検査や胃カメラ検査を受けて胃炎を指摘されたがピロリ菌の検査は受けなかった。等々です。
当院ではヘリコバクターピロリ菌に感染しているかどうかの検査を行いますが
迅速ウレアーゼテスト(胃カメラ検査の際に行う検査)と
尿素呼気テスト(胃カメラ検査を必要としない検査)があります。
保険診療でヘリコバクター・ピロリ菌に感染しているかどうかを検査するためには
半年以内に胃内視鏡検査が行われている必要がありますので、胃内視鏡検査でヘリコバクター・ピロリ菌の感染が疑われた場合に迅速ウレアーゼテストを行います。
具体的には胃カメラ検査で胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍が見られた場合に胃の組織を採取します。
専用のキットに組織を付け(埋め込み)ます。
写真下の黄色は陰性(ピロリ菌がいない)ということですが、写真上の赤色は陽性でピロリ菌がいるということになります。
潰瘍や逆流性食道炎などでPPIというお薬を飲まれているとピロリ菌検査の反応が鈍くなるためPPIを飲まれている方は鏡検法といって病理組織検査で判定することもあります。
バリウム検査で胃炎を疑われ、ピロリ菌の検査を行ったことがない方は
胃カメラを行いながら迅速ウレアーゼテストでピロリ菌のチェックを行います。
ヘリコバクター・ピロリ菌の治療を行った後の除菌判定や
人間ドックなどで胃内視鏡を行い、胃炎や潰瘍などの診断を受けたがピロリ菌の検査をしなかった方は
尿素呼気テストを行っています。
胃カメラ検査だけを行う費用(3割負担の場合)は約4000円前後です。
追加でかかる費用としては
組織検査約4000円もしくは7500円
迅速ウレアーゼテストを行った場合には約700円かかります。
(組織検査を行わずに迅速ウレアーゼテストだけを行った場合は約1500円です)
尿素呼気テストだけの場合は約1650円(検査薬代を含む)です。
このほかに診察料(初診料、再診料)などがかかります。
胃内視鏡検査をしないでピロリ菌の検査だけをしたい方は保険適応がないため自費診療となります。
(10割負担換算)
当院ではピロリの相談にこられた方に詳しくお話を聞かせていただいています。
過去に受けた検査の結果などがあれば参考にしますのでぜひお持ちください。
この写真は今年1月〜3月に当院で検査した迅速ウレアーゼ試験で陽性となったものです。
左が1月、中央が2月、右が3月です。
当院でピロリ菌の検査を行うケースは
未検査、過去に除菌治療を受けたが除菌判定を行っていない場合です。
すでにピロリ菌の検査を受けられた方、除菌治療を行い、除菌判定まで済んだ方には行っていません。
まちだクリニックは胃カメラ、大腸カメラ検査専門で行っています。
胃カメラは鼻から行うこともできます。
胃カメラ大腸カメラともに鎮静剤を使用することもできます。
(鎮静剤をご希望される方は当日車の運転を行わないようにしてください)
胃・大腸検査をご希望の方はお気軽にご相談ください。
ピロリ菌の検査・治療もご相談ください。