昨年からのコロナ禍で自粛生活が続いている方が多いせいか「排便時出血」で当院を受診される方が増えている様な印象です。

出血の原因としてはいわゆる「痔」が多いのですが、ポリープや大腸がんが隠れていることも否定できません。

大腸の病気としてはポリープや大腸がんのほかに潰瘍性大腸炎やクローン病、虚血性大腸炎、結腸憩室症(憩室炎、憩室出血)、糞線虫、大腸アメーバ、感染性腸炎などを見ることがあります。

過敏性腸症候群は基本的に大腸検査で異常を認めません。

出血のあった方や便潜血陽性の方、粘液便などの方には大腸検査をお勧めしています。

この「腸よ鼻よ」というマンガは島袋全優という漫画家の潰瘍性大腸炎の闘病記録でもあります

島袋という名前からもお分かりの通り、沖縄の方で、現在は闘病も兼ねて本土に住われている様です。

かなり重症の潰瘍性大腸炎で何度も手術を受けられているようですが、ギャグ漫画として表現されています。

第5巻が最近発売になりました。

ご興味のある方はぜひお読みください。

 

当院では大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を行っています。

大腸カメラは下剤を多く(おおむね1リットル以上)飲んでいただく必要があるので、下剤の飲めない方や便秘がひどく腸閉塞を起こしかけている様な方には大腸カメラの前にレントゲンや、超音波検査、CTなどの検査が必要となることもあります。

レントゲン、超音波検査、CTなどが必要と判断した場合や、当院で治療が困難と判断した場合には総合病院へ紹介させていただいています。

30代でも大腸ポリープや大腸がんが見つかることもありますので、気になる症状がある方はご相談ください。

苦痛を少なくするために鎮静剤を使用しての検査も可能です。

鎮静剤をご希望の方は検査当日車等の運転を避けていただいていますので、送迎やタクシーなどのご利用をお願いします。

まちだクリニック