ケトン体は安全という論文が出ました。
まちだクリニックの町田宏です。
昨日3日(月)は台風18号の接近に伴う暴風警報発令のため休診させていただきました。
お被害等、ありませんでしたでしょうか?
当院で積極的にお勧めしている「糖質制限」「MEC食」ですが、糖質制限(MEC食)することによって体内ではブドウ糖ではなくケトン体がエネルギー源となります。
高雄病院の江部康二先生が宗田マタニティクリニックの宗田哲男先生に「胎児のエネルギー源は?」という問いに対して宗田先生がデータを取り、分析された結果
「ケトン体が人類を救う」という本を書かれました。
一般向けに分かりやすく書かれた本ですが、それでもケトン体が安全だという「エビデンスがない」「論文がない」と言われる方のために英語論文を書かれ、アクセプトされました。
http://www.toukastress.jp/webj/article/2016/GS16-10.pdf
英語論文ですが、ダウンロードできますのでよろしければクリックしてください。
要旨はこのようになります。
【1)胎盤 組織内のケトン体値(βヒドロキシ酪酸)は平均 2235.0 μmol/L、臍帯ケトン体値は、平均779.2μmol/Lであり、胎盤内は有意に高かった(p<0.001)。新生児(4日、30日)のケトン体濃度も標準値よりも高値だった。さらに、臍帯血と胎盤内の血糖値は同様であった(表1)。
2)胎盤組織内のケトン体値は、臍帯血よりも有意に高かった(p<0.001)(図1)。前者は後者の約3倍高く、通常の血液中濃度の標準値(85μmol/L以下)より20-30倍の高値を示した。
3)胎盤組織内の血糖値は75-80 mg/dLであり、すべての妊婦で臍帯血の血糖値と比べて有意差は見られなかった(図2)。】
来月11月13日(日)にはその宗田哲男先生の講演会があります。
チケットは残り少なくなっていますのでまだの方はお早めに手配してください。(当院割り当て分は売り切れてしまいました)
まちだクリニックは胃カメラ、大腸カメラ検査専門で行っています。
胃カメラは鼻から行うこともできます。
胃カメラ大腸カメラともに鎮静剤を使用することもできます。
(鎮静剤をご希望される方は当日車の運転を行わないようにしてください)
胃・大腸検査、ピロリ菌の検査・治療をご希望の方はお気軽にご相談ください。
火傷やケガに対する湿潤療法をご希望の方もご相談ください。