患者が知らない医者の世界
漫画の紹介です。
外科医であり、漫画家でもあり、母親でもある「さーたり」さんの新刊
「患者の知らない医者の世界」
中山祐次郎先生の書かれた「医者の本音」を基に書かれた漫画です。
病院へ行くと「なぜ医者は〇〇なんだろう」と不満を感じることも多々あるでしょう。
「病気を治す、健康を取り戻す」ということを患者さんも医者も看護師も皆同じことを目指しているはずなのに、どうしてもすれ違いやボタンの掛け違いが出てくることがあります。
患者さんの求めるもの、目指すもの、病気の具合などが皆それぞれ違い、画一的でないこと。
また、医者が診なければいけない患者さんは一人だけではなく、多数の患者さんを診なければいけないのです。
この漫画を見ていただければ、医療者側の苦悩も少し理解していただけるのではないかと思います。
私も大学病院勤務時代に患者さんや患者さんのご家族からお手紙をいただいたことがあります。
その中に「手術という最大のイベントを終え、徐々に回復するにつれ、町田先生の意識は私よりさらに必要とされる患者の方へと移ってまいります。一抹の寂しさを感じながら、私を待ってくれている家族のもとへ帰る為、毎日努力しています。」という文章がありました。1日は24時間しかないので、患者さんの診療にどうしても優先順位をつけなければいけないことに理解してもらい嬉しく思いました。
漫画の中で個人的に一番うけたのはこれです。
年内の診療は12月28日(水)午前までです。
年内の内視鏡検査予約はかなり厳しい状況です。よろしくお願いします。