湿潤療法の提唱者である夏井睦先生が
「なつい式湿潤療法」を商標登録されました。
【なつい式湿潤療法®】

2018年12月14日に「なつい式湿潤療法®」の商標登録が認められました(商標第6106433号)。
 以後,下記の条件を満たす治療をしている先生方は「なつい式湿潤療法®で治療している」旨をホームページやブログなどで謳うことができます。登録料などは一切不要です。
 「なつい式湿潤療法®」を行っているとの連絡をいただければ,私のサイトの「医師リスト」で なつい式 と表示します。ご希望の方はメールでご連絡下さい。なお,メールタイトルに「なつい式」という語句をいれていただけると助かります。br>  逆に,下記の条件を満たさない/条件に反する治療をしているのに「なつい式湿潤療法®」を名乗っている場合には然るべき手段を取らせていただきます。
 ただし,「湿潤療法・湿潤治療」は一般用語ですので,「湿潤療法・湿潤治療」の単独での使用を禁止するものではありません。
 

「なつい式湿潤療法®」の条件

1.創面の消毒など
 ⚪︎水道水洗浄する。
 ⚪︎熱傷,一般外傷を問わず傷の消毒はしない。感染創であっても消毒しない。
 ⚪︎創面をボディーソープなどの界面活性剤で洗わない。
2.創面の被覆
 ⚪︎創面を乾燥させない創傷被覆材(ハイドロコロイド被覆材,プラスモイスト®,ズイコウパッド®,ハイドロサイト®など)で創面を覆う。
 ⚪︎浸出液の量により被覆材を選択する(例:浸出液が多い場合は吸収力の高いズイコウパッド®,プラスモイスト®,ハイドロサイト®などを選択)。
 ⚪︎以下のような,通気性が高く,基本的に単独使用では創面を乾燥させる治療材料は使用しない。
  ・ガーゼ
  ・ソフラチュール®,シリコンガーゼ
  ・メロリンガーゼ®
  ・その他の通気性のある治療材料
3.外用剤
 ⚪︎使用する外用薬はワセリン(プロペト®)と油脂性基剤の外用薬(ステロイド軟膏,ゲンタシン軟膏®など)のみ。
 ⚪︎消毒薬と消毒液を含む外用剤(イソジンゲル®,カデックス軟膏®,ユーパスタ®など)は絶対に使用しない。
 ⚪︎クリーム基剤の外用薬(ゲーベンクリーム®,エキザルベ®,ヒルドイドソフト®など)は絶対に使用しない。
   クリーム基材の外用薬は合成界面活性剤(親水基と疎水基を持つ分子)を含まれるため,創面に塗布すると細胞膜を破棄して傷が深くなる。
 ⚪︎フィブラストスプレー®は絶対に使用しない(患者に拷問級の激痛を与え,治療効果も疑わしいため)。
4.創感染した場合の対処
 ⚪︎消毒薬,消毒薬含有外用剤は使用しない。
 ⚪︎抗生剤を投与(経口投与,点滴)する。
 ⚪︎感染源(熱傷水疱,壊死組織,異物など)を見つけて除去する。

医療機関が「なつい式湿潤療法®」と提示するメリット

・患者さんが「本家本元の湿潤療法」と「なんちゃって湿潤療法」を見分ける事ができる。
・患者さんが安心して治療を受けられる。
・本物の湿潤療法を提供することで患者さんが増える(かもしれない)。

商標登録するに至った経緯

・真摯に湿潤療法を実践して下さっている先生方が何らかの形で利益を得られる方法がないかと考えた。
・1998年に湿潤療法をネットで公開して以来20年が経過し,湿潤療法はそれなりに広まってきたが,反面,中途半端な知識でいい加減な湿潤療法をする医者や,
 「湿潤療法をしている」と病院ホームページに掲げながら消毒と乾燥治療をする病院が少なくないこともわかってきた。
・治療に伴うトラブルの多くが解決できて治療法としてほぼ確立しており,治療原理を判りやすくまとめて公開する必要があった。
・「なつい式湿潤療法®」が商標登録できれば,私同様,独力で治療を開発して孤軍奮闘しておられる諸先生が治療を商標登録する際に力になれる(かもしれない)。

早速申請させていただきました。

当院ではケガや熱傷の治療に対して「なつい式湿潤療法」を行なっています。
ケガしてしまった、やけどしてしまったとお困りの方はご相談ください。

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まちだクリニックは胃カメラ、大腸カメラ検査専門で行っています。
胃カメラは鼻から行うこともできます。
胃カメラ大腸カメラともに鎮静剤を使用することもできます。
(鎮静剤をご希望される方は当日車の運転を行わないようにしてください)

胃・大腸検査やピロリ菌の検査・治療をご希望の方はお気軽にご相談ください。
まちだクリニックでは消化器専門医の立場から糖質制限食を推奨しています。
ケガや熱傷に対する湿潤療法をご希望の方もご相談ください。

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