まちだクリニックの町田宏です。

肉を食べるとがんになる。
油を摂るとがんになる。

当院で胃カメラ検査や大腸カメラ検査を受けられた方に
炭水化物(食物繊維)は胃で消化できないためよく噛まないと胃に負担がかかります。
また、便秘の原因になることがあります。
とお話しさせていただいています。

では何を食べたらいいのでしょうか?と聞かれますので
「肉・魚・卵・チーズ」を食べるようにしてくださいと答えています。

「肉食はがんになると聞いたので肉は食べないようにしています」
「コレステロールが気になります」
と言われることがあります。

コレステロールに関しては2015年4月に改定された「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では上限目標値が撤廃されました。
家族性高コレステロール血症の方以外はあまり心配する必要はないと思われます。

がんの検査にPET検査というものがあります。
最近はCTなどと組み合わせたPET-CTなどもあります。

PET検査はすべてのがんを早期発見できるわけではありませんが一度の検査で全身を調べることができるので重宝されています。
(どんな検査でもそうですがPET検査にも得意なこと、不得意なことがあります。)

PET検査の原理は
PET検査は、がん細胞が正常細胞に比べて3~8倍のブドウ糖を取り込む、という性質を利用しています。
ブドウ糖に近いFDGというものをを体内に注射し、しばらくしてから全身をPETで撮影します。
それによってすブドウ糖(FDG)が多く集まるところがわかります。
がん細胞が正常細胞よりもブドウ糖を取り込むことが多いので、そこにはがんがある可能性が高いと判断できます。

炭水化物は糖質と食物繊維からなっていますので
炭水化物を制限することは糖質(ブドウ糖)を制限することになります。
糖質(ブドウ糖)を制限することは細胞の栄養を制限することになります。
正常細胞はブドウ糖がなくても脂肪を分解しケトン体をエネルギーとして利用できますので問題ありませんが、がん細胞にとっては兵糧攻めとなります。
PET検査で発見できるような「がん」に対しては糖質制限が有効といえるでしょう。

放射線や食品添加物などの発がん性を気にされる方もいらっしゃいますが
がんに対する兵糧攻めを続けることでがんの増殖を抑えることができますので
必要以上に心配しなくてもいいと思います。

糖質摂取を控えることで、膵臓に対する負担も減り、糖尿病などの生活習慣病の予防にもなりますので
糖質制限(MEC食)という考え方は健康への第一歩だと思います。


「炭水化物が人類を滅ぼす」
「ケトン体が人類を救う」
この2冊を読んでいただければより詳しくわかるようになります。
ぜひお読みください。

まちだクリニックは胃カメラ、大腸カメラ検査専門で行っています。
胃カメラは鼻から行うこともできます。
胃カメラ大腸カメラともに鎮静剤を使用することもできます。
(鎮静剤をご希望される方は当日車の運転を行わないようにしてください)

胃・大腸検査やピロリ菌の検査・治療をご希望の方はお気軽にご相談ください。
内視鏡関係以外はやけどなどの傷の処置を行っています。

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