まちだクリニックの町田です。

大腸の検査といえば内視鏡検査と注腸造影検査(おしりからバリウムを入れてレントゲンを撮る検査)が主な検査です。(CTなどを使った検査もあります)

大腸検査のイメージにはどんなものがありますでしょうか。
恥ずかしい、きつい、痛い、苦しいなど良いイメージはなさそうです。
私は学生時代に大腸カメラも注腸造影検査も受けたことがありますが、どちらの検査も辛かったです。
下血を起こして貧血でフラフラの状態で検査を受けたので余計に辛く感じたのかもしれませんが
どちらの検査とも具合が悪くて食欲のないときに美味しく無い下剤を飲むこと自体が苦痛でした。

検査しなければ診断がつかず、対処(治療)方法も決められないので我慢して受けるしかなかったのですが
今思えば実際に自分が患者になったという貴重な体験をしたのだと思います。

私が初めて検査を受けた昭和61年の大腸内視鏡検査の下剤は「ひまし油」と「硫酸マグネシウム」でした。
ひまし油は「冷やすと美味しく飲めます」と書いてあったのですが
口からのどにかけてべっとり残ってしまい美味しいもへったくれもありませんでした。
早く口の中から無くなってほしいのですが油ですから水を飲んでもうがいをしても混ざって流れることもなく違和感が残りました。

硫酸マグネシウムはキラキラした透明な結晶の粉で水に溶いて飲むのですが「硫苦」と書かれるようで文字通りとても苦い薬でした。

検査は鎮静剤を使ってもらったのですが苦しかった覚えしかありません。
検査時間は1時間以上かかり、終わった後はぐったりして動けませんでした。(鎮静剤の影響もあったと思います)

それから数年が経ち病院実習で大腸内視鏡検査を見学したのですが、検査を行っている先生に「この検査はとても辛いですよね」と問いかけたら「きっとそれは君が医学部の学生ということであまり上手でない先生が担当したのでは?」と言われました。

あれから30年近くが経過し、その間何度か検査を受けていますが下剤もだいぶ飲みやすくなっています。
また、カメラ自体も画質が良くなったり、しなやかさが調節できたりといった改良が進んでいます。
初めが辛く覚えているため検査の苦痛も軽減してきています。
ただ、全く初めての方は比較するものがないので苦痛を感じてしまうでしょう。
鎮静剤を使うことである程度苦痛を減らすようにしますが苦痛を完全に無くすというところまでは難しいと思います。

人間ドックなどで便潜血陽性を指摘された方や排便時に出血の見られる方、
下痢や便秘を繰り返す方、腹痛がきになる方などには大腸の検査をお勧めします。

まちだクリニックは胃カメラ、大腸カメラ検査専門で行っています。
症状によっては当日の検査も可能です。
胃カメラは鼻から行うこともできます。
胃カメラ大腸カメラともに鎮静剤を使用することもできます。
(鎮静剤をご希望される方は当日車の運転を行わないようにしてください)

胃・大腸検査をご希望の方はお気軽にご相談ください。

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