まちだクリニックの町田宏です。

胃に優しい(消化しやすい)食べ物として「お米や野菜」を思い浮かべる方が多いと思います。
「お米や野菜」は本当に消化しやすいのでしょうか?

通常胃カメラ検査を行うときは前日夕食を夜8時頃までに済ませていただき
その後は食べ物を食べないようにお願いして来院していただきます。
実際に検査を行うのは9時〜12時頃になる事が多いと思いますので
12時間位の絶食時間があります。

ほとんどの方は胃の中に食べ物が残っていないのですが、時々食べ物が残っている事があります。
よく見ると何を召し上がったのかわかる事があります。
胃内米粒
これはお米だとわかりますね。

これは何でしょうか?

これは白菜です。

前日夜遅くまで食事をしていたわけではなく13~15時間前に食べたものが未だ胃の中に残っていたわけです。

胃は胃酸とペプシノーゲンという消化酵素を分泌することによって主にタンパク質を消化する働きがあります。肉や魚、卵などは消化できますが、残念ながら食物繊維は消化できません。
(そもそも人間に消化できない難消化性成分の総称を「食物繊維」といいます)

胃内に消化されないものが長時間存在することで胃が不調となっているのかもしれません。

消化する働きが悪い(食物繊維の取りすぎ、よく噛んで食べていない)のか
胃の動き(十二指腸へ送り出す力)が弱いのかもしれません。

鶏が先か、卵が先か悩ましい問題です。

食べ物の内容を炭水化物中心からタンパク質中心の食事に変更してみて
「もたれ感」や「腹部膨満感」「胸やけ」などが改善される可能性はあると思います。

当院では胃カメラ検査で大きな異常はないが、胃に不快な症状のある方に対して
タンパク質中心の食事に変更してさらによく噛んで食べることを意識するよう説明しています。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍や逆流性食道炎などで胃酸を抑える薬を飲まれている方は
薬によって胃酸の分泌が抑制されています。
胃酸が少なければ胃で消化されるはずのタンパク質も消化されにくくなっています。

胃潰瘍や胃がんなどで胃を手術した方は「胃が小さくなっている、胃がなくなっているのでよく噛みましょう」と指導されますが、胃酸を抑える薬を飲んでいる方もよく噛んで食べるように心がけていただきたいと思います。

まちだクリニックは胃カメラ、大腸カメラ検査専門で行っています。
胃カメラは鼻から行うこともできます。
胃カメラ大腸カメラともに鎮静剤を使用することもできます。
(鎮静剤をご希望される方は当日車の運転を行わないようにしてください)

肉食サミットと称する医療講演会のお知らせです。
日時:5月8日(日)10:00~16:00
場所:浦添市てだこホール(小ホール)
メインテーマは「肉食が健康なワケ」です。

講師は
長尾周格先生(千葉県稲毛エルム歯科クリニック)
藤澤重樹先生(東京都藤沢皮膚科)
渡辺信幸先生(沖縄県こくらクリニック)
です。

前売り券:3,500円 当日券:4,000円です。
当院でお得な前売り券を扱っています。
ご希望の方は当院受付でお申し出ください

まちだクリニック