消化の良い食事はMEC食
まちだクリニックの町田宏です。
消化のいい食事というと「うどんやおかゆ」と答える方が多いと思いますが、
本当にうどんやおかゆが消化のいい食事でしょうか?
胃カメラ検査をする際には前日夕食を20~21時くらいまでにすませてもらい、その後は検査まで食事をしないようにしていただき検査に臨むことが多いと思います。
しかしそれでも実際にカメラを入れてみたところ胃の中に食べ物が残っている事があります。
人参、ゴーヤー、椎茸などの野菜の他にご飯粒や麺類も見られる事があります。
この写真は胃カメラ検査でゴーヤーがはっきりと確認された時のものです。
このゴーヤーは胃の中で胃液に12時間以上浸していても消化されていなかったのです。
胃カメラ検査で肉を確認できることはほとんどありません。
胃の出口はやや狭くなっています。
食べたものがある程度小さくなるまで胃の中にとどめておくためなのでしょう。
胃の中にいつまでも食べ物が入っていると、胃は働き続けなければなりません。
よく噛んで食べることが胃の負担を減らすことになると思います。
胃液や膵液など消化液で溶けないものはよく噛んで食べなければそのままの形で大腸まで送られます。
大腸内視鏡検査の際に麺と椎茸だとわかりました。
大腸検査の前日に「消化が良いと思って沖縄そばを食べた」とのことでした。
消化が良いと思われているおかゆや麺類は食べやすいためにほとんど咀嚼しないのでしょう。
食物繊維は人間にとって消化できませんが、炭水化物とは糖質と食物繊維の両方を含みますので炭水化物である麺類、穀物は消化がよくない食べ物だと思います。
おかゆや麺類を食べる時にはいつもの食事よりもさらによく噛んで食べるようにしたほうがいいでしょう。
胃腸の負担を減らすという点でも糖質制限(MEC食)は理にかなっていて
消化が悪いと思われていた油・肉(や魚)のほうが炭水化物よりもずっと消化が良いと思います。
(MEC食:肉、卵、チーズ)
まちだクリニックは胃カメラ、大腸カメラ検査専門で行っています。
胃の検査は症状によっては当日の検査も可能です。
(当日の検査をご希望される場合には電話でご連絡ください。)
胃カメラは鼻から行うこともできます。
胃カメラ大腸カメラともに鎮静剤を使用することもできます。
(鎮静剤をご希望される方は当日車の運転を行わないようにしてください)
胃・大腸検査をご希望の方はお気軽にご相談ください。